骨堂“閉鎖” 遺骨引き取り要請に契約者 戸惑いや憤り 札幌
札幌市東区にある納骨堂が、運営する宗教法人の資金不足で差し押さえられたあと競売にかけられ、
建物を明け渡すよう裁判所から求められています。

宗教法人は、納骨堂が閉鎖されるとして、契約者に対し、遺骨を引き取るよう呼びかけていて、
契約者からは戸惑いや憤りの声や費用の一部の返還を求める声が上がっています。

建物の明け渡しを求められているのは、札幌市東区にある屋内型の納骨堂「御霊堂元町」です。

運営する宗教法人「白鳳寺」などによりますと、納骨堂は10年前の2012年に開業し、
市内の葬儀会社などから合わせて2億円以上を借り入れて設置・運営してきました。

しかし、資金不足で借入金の返済が滞ったことから建物と土地を差し押さえられ、競売にかけられた結果、
ことし8月、市内の不動産会社が1億円余りで落札しました。

女性は自宅に戻ると、夫の写真が飾られている棚に遺骨を置き、息子と2人で手を合わせていました。

女性は契約の際、納骨壇を使用する料金として70万円、永代供養費として80万円、
年間の管理費を20年分前払いする形で11万8500円と、合わせて160万円余りを支払っていました。

しかし、説明会では、宗教法人側から「財源がないのでお金を返すことはできない」と説明を受けたということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221025/k10013869001000.html