「学生と話していたら、彼女らは『対立する』とかキツイ言葉を使うのが怖くて大嫌いで、国会中継や討論番組は耳を塞ぎたくなるという」

 先日、Twitterで話題になったある大学の関係者の投稿。その学生は、たとえテレビであっても人が対立した様子を見るのが嫌で、国会中継や討論番組が苦手だという。

 意外と同じような人は多く、松田さん(27)もその1人だ。「国会で(議員が)大もめしていて、(野次などを)言われているのを見ると“かわいそう”“自分が言われたら嫌だな”と思うと、もう見なくていいやとなる」。

 中には、リアルな生活でも人との対立をなんとか避けようとする若者もいる。平成生まれのぽん乃助さん。「普段も過激なことを言う人はあまり得意ではなくて、自分自身がコミュニケーションする時も衝突を避けるように話すことが多い」。

 とにかく対立したくないと、言葉一つひとつに必要以上に気を遣うそうだ。「『今の若い人たちは気遣いができる』ということを言われることが多いが、それは波風を立てたくないから。積極的に気遣っているというよりは、消極的な意味もあるかもしれない」。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4df124ece7de57f29d1b3f6ff2e73a01c3638c15