独占取材:「ブリジット」性自認公表の舞台裏 開発者がゲームに込めた思いとは?【後編】


ーーラフの段階でトランスジェンダーのマークがあったということですが、ストーリーの結末というのはいつから考えていましたか

石渡氏:
ストーリーの結末自体はブリジットがゲームに最初に登場したときから方向性自体は決まっていて、それは今と変わっていません。

ーーブリジットが生まれたときからすでに決まっていたんですね

石渡氏:
今ほど強い意味を持つのかどうかちょっとわからないんですけども、今のブリジットのドラマって、構成としては劇的なものではないんですけど、ほぼほぼ同じ内容なものが決まっていました。

片野氏:
ぱっと思いついてストーリーを変えたことはないです。ブリジットに限った話ではなく、キャラクターのメッセージであったり、ドラマについてはずっと前から決まっています。

ーー現在ではトランスジェンダーの認知もだいぶ広がり、昔から考えていたブリジットのストーリーに、時代が追いついたような形になりました

石渡氏:
そういう言い方をするとちょっとかっこいいですけれども、今だからちゃんと表現してもいいタイミングになったみたいな方が強いですかね。

片野氏:
どのキャラクターもあらかじめ石渡が考えた設定やドラマというのは決まっていて、ただ出していないものもたくさんあって。今回はブリジットを出したという、本当にそれだけの話ではあるかなと思います。

ーー再登場させるタイミングとしてはよかったかもしれない

片野氏:
そうかもしれないですね、はい。
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