コボちゃん』『フリテン君』などの4コマ漫画で知られ、今年で画業51年を迎えた植田まさしの代表作『かりあげクン』(双葉社「月刊まんがタウン」「週刊大衆」連載)が、連載開始から42年の時を経て、初めて実写ドラマ化される。永遠の平社員・かりあげクンこと、かりあげ正太(かりあげ・しょうた)を演じるのは、俳優の戸塚純貴。BS松竹東急(BS260ch・全国無料放送)で、2023年1月7日午後11時より放送開始となる(毎週土曜 後11:00、全12話、各30分)。
今年3月26日に開局した放送を開始したBS松竹東急の毎週土曜のオリジナルドラマ枠「土曜ドラマ」。4月に第1弾『家電侍』、第2弾『悪女のすべて』、現在放送中の第3弾『お父さん、私、この人と結婚します!』に続く第4弾が『かりあげクン』。
昭和、平成、令和と移り行く時代に合わせ老若男女問わず読者を楽しませ続けてきた『かりあげクン』。今回、1話に複数のショート作品を組み合わせ、奇想天外なイタズラでオフィスを騒がせる痛快ドタバタコメディを描いていく。
空気を読まないイタズラ好き、でもなぜか周りから慕われている主人公のかりあげクンを演じる戸塚は、『恋なんて、本気でやってどうするの?!』(関西テレビ)や『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ)『遺留捜査』(テレビ朝日)などの話題作に次々と出演。三枚目のキャラクターを好演し視聴者を楽しませてきた。
今では、原作と同様に表情を変えることなく、係長や課長、さらには社長にまでイタズラを仕掛けていく、「無表情な主人公」という戸塚純貴の新境地とも言える演技が見どころの一つだ。
戸塚は「僕が代わりに皆さんの日々のストレスを、一番目立たない感じで目立つ万年平社員のサラリーマン、かりあげクンとして少しだけでも昇華できたらうれしく思います。働くすべての人たちへエールを送りたい、なんておこがましいですが、日常の中に遊び心を」と意気込んでいる。
現在の社会で話題になっている「ジェネレーションギャップ」や「○○ハラスメント」などをかりあげクンの天才的ないたずらの発想で笑いに変える脚本は、京都を中心に活動する劇団ヨーロッパ企画によるもの。
実際に髪の毛を“かりあげ“た戸塚は、「作品によって役を作る際に監督とイメージを話し合って作り込んでいくことが多いのですが、今回はディティールがハッキリしているので監督、プロデューサー、大勢の方に見守られながら断髪したのは新鮮でした。みんなで作り上げた渾身のかりあげに身が引き締まりまし」と話している。https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12173-1949240/