習近平の書類を強引に見ようとして拒否される胡錦濤

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胡錦濤前主席“退場”直前の様子明らかに 習氏側近が胡氏の書類没収? 習氏自ら指示する様子も

10/25(火) 21:08配信

中国共産党大会を胡錦濤前国家主席が中座した。習近平国家主席との確執など様々な憶測が飛び交う中、
離席直前の壇上の様子が明らかになった。幹部名簿とみられる書類を確かめようとした胡氏が習氏側近らに阻止される様子も。
決定的場面を捉えた映像から背景を読み解く。

【動画で見る】胡錦濤前主席 退席直前の様子明らかに“書類取り上げ…”
■胡錦濤氏、超異例の“退場”直前に何があったのか?

10月22日、中国共産党大会の閉幕式の最中に胡錦濤前国家主席が退席する極めて異例な場面があった。
すでに世界中のメディアで映像などと共に報じられているが真相は謎に包まれている。

胡氏が抵抗するような素振りを見せるなど尋常ではない様子に、何か異変が起きたのではとの憶測が絶えないが、
会場にひと足早く入った一部の海外メディアがその直前の様子をカメラに収めていた。
■習氏側近が胡氏の資料を取り上げ? 習氏がスタッフに指示

シンガポールのテレビ局CNAや、スペインメディアABC Spanish Daily Newspaperが
胡氏が会場を後にする少し前からの様子を動画や写真で報じている。これらを総合すると以下のように描写できる。

胡氏が書類に手をやると栗氏が慌てて制止∕ABC Spanish Daily Newspaper

まず、習近平国家主席の隣に胡錦濤前主席、さらにその隣に政権ナンバー3(当時)で
習氏側近の栗戦書全人代常務委員長が着席している。

栗氏が胡氏の前に置かれた書類の上に赤い表紙のようなものを被せ、胡氏の耳元でしきりと話しかけている。
胡氏に書類を見せないようにした上で、何かしきりと説明しているように見える。

しかし、胡氏はなおも赤い表紙をどかして中の書類を見ようとしたのか、栗氏があわてて制止するような素振りを見せる。
その様子を習氏が見ている。

栗氏が胡氏から書類取り上げか∕ABC Spanish Daily Newspaper

続いて栗氏は右手で胡氏の手を掴み、左手で書類を押さえつつ、自分の方に引き寄せる。
胡氏に書類を見せないよう取り上げたような格好だ。同時に、習氏は左を振り向き何か言葉を発している。
この後、栗氏は取り繕うような笑みをたたえてしきりと胡氏に話しかけ、一方では、引き寄せた書類をしっかり両手で押さえる。

習氏自ら何ごとかを指示∕ABC Spanish Daily Newspaper

栗氏の隣から政権ナンバー5の王滬寧・中央書記局書記(当時)が横から割って入るような素振りを見せる。
映像では制止するように手を振る様子も。

これが胡氏と栗氏のどちらに向けられたのかはわからない。政策ブレーンの王氏は習氏の信頼が厚く、
今回も最高指導部に残ったものの、7人の中では習派カラーは比較的薄い方だ。

そしてけげんな表情の胡氏の背後に男性が現れる。男性は習主席の職務を補佐する「中央弁公庁」の副主任。
習氏から何か指示を受けているように見える。

https://news.yahoo.co.jp/articles/195d4be7e8e67fddd4490c4accf4a853f814d65b