「ルビンの壺」で無罪主張も マスク拒否の被告に懲役4年求刑
2022/10/26 16:16
格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション機内でマスク着用を拒否した上、客室乗務員を負傷させて運航を妨害したなどとして、傷害や威力業務妨害などの罪に問われた元大学職員、奥野淳也被告(36)に対する論告求刑公判が26日、大阪地裁(大寄(おおより)淳裁判長)で開かれた。検察側が懲役4年を求刑したのに対し、弁護側は無罪を主張して結審した。判決は12月14日。
奥野被告はこれまでの公判に続いてノーマスク姿で出廷。証言台を囲うようにアクリル板のついたてが設置された。
最終意見陳述の冒頭、奥野被告は「ここに1枚の絵があります」と「ルビンの壺」が描かれた紙を掲げた。「事前に与えられた情報によって絵の見え方が変わる。マスク不着用は非常識でモラルに反するという偏見のまなざしで見て、同調圧力による軋轢(あつれき)を生んできたのではないか」と述べた。
その上で、「私は無罪であり、無実です。健康上の事情に照らしてマスクの着用を選択する権利はある」と主張し、「マスク着用の求めに応じなかったことを大変誇りに思っています」などと語った。
※略※
https://www.sankei.com/article/20221026-V4H4QWF6INMZBG7S7CSMUDFZZY/