「妊活」ではなにが重要なのか。聖隷浜松病院リプロダクションセンター長の今井伸さんは
「男性の立場で重要となるのは、陰茎よりも精巣。陰茎のほうがどうしても目立つが、妊活をするうえでは精巣の大きさを確認しておいたほうがいい」という――。(第2回)
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※本稿は、今井伸『射精道』(光文社新書)の一部を再編集したものです。
■不妊の原因は必ずしも女性側だけの問題ではない
第1条 妊活は二人の共同作業にて積極的に取り組むべし
僕はNHKの朝ドラが好きで、ここ10年くらいはだいたい欠かさず見ています。朝ドラの舞台は戦前であることが多いのですが、話の中で、今でいう妊活の場面がちょいちょい出てきます。
そうした時に、ちょっとおかしいと感じる場面があります。子どもがなかなかできないと、女性だけの責任とされていることです。当時の人たちにとっては「男性にも責任がある」という発想がほとんどなかったことが分かります。
「男性は種さえ蒔いておけば何とかなる」的な考えです。
最近は夫婦でブライダルチェックをするカップルも増えましたが、まだまだ「子どもができないのは女性のせいである」という考えの方は、多くいらっしゃいます。
しかし実際には、WHO(世界保健機関)の報告によると、不妊の原因の約半数は男性にあることが分かっています。
ところが、リクルートライフスタイルが2018年に行った「不妊に関する意識調査」によると、不妊原因の半分は男性側にあることを「知っている」と答えた人は、男性で46.4%、女性で56.7%でした。
調査対象になったのは「将来子どもが欲しいと思っている」20〜40代の男女です。つまり、妊活に関心がある男女でこの数字だったわけですから、それ以外の男女については、さらに知らない確率は高くなると想像できます。
いかそ
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8c17c1c675b10d6458520789d2c1636ce3e95e8?page=3