【ウクライナ】プーチン氏、ウクライナへの核使用「必要性ない」
10/28(金) 3:32配信
Bloomberg
(ブルームバーグ): プーチン大統領はロシアがウクライナに核攻撃を行う「必要性」を否定し、ウクライナに対する核使用を議論したことはないと言明した。
核戦争に発展する可能性については、米国と欧州で繰り返される議論への対応として「ほのめかした」だけだと主張。西側はロシアの友好国や同盟国に「ロシアがいかに悪いか」を示して影響力を及ぼそうとしていると、外交政策の専門家らに語った。
ロシアのラブロフ外相と中国の王毅外相は電話で会談。中国側の発表によると、同国はロシアとあらゆるレベルで協力を深めることに前向きで、両者はウクライナ情勢を協議した。プーチン氏は中ロの信頼を、前例のないレベルだと表現した。
ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。
和平交渉望むロシア人、初めての過半数-世論調査
ウクライナとの和平交渉開始を支持するロシア人が初めて半数を超えた。独立系世論調査機関レバダ・センターの調査で明らかになった。戦争支持はいまや3分の1程度に減少した。
10月の調査では和平交渉開始への支持が57%と、前月の48%から上昇。戦争継続への支持は44%から36%に低下した。調査はロシア全土の1600人を対象に、今月20-26日に実施された。
ウクライナへの核攻撃、「意味がない」-プーチン氏
プーチン大統領は「ウクライナに対してロシアが核攻撃を行う必要はない。軍事的にも政治的にも意味がない」と語った。
メドベージェフ前大統領ら複数の政府当局者はこれまで、ウクライナでの戦術核使用があり得ると警告していた。ショイグ国防相はウクライナが「汚い爆弾」使用する可能性があると繰り返し発言。米欧の防衛当局者はこの主張を、ロシアが核攻撃を計画している示唆かもしれないと捉えていた。
プーチン氏はまた、ウクライナでの「特別軍事作戦」の計画は変わらず、ドンバス地方の安全を確保することが目的だと述べた。侵攻開始当初に挙げていたウクライナの「非ナチ化」や「非軍事化」には触れなかった。
ロシア下院、ウクライナ戦線への受刑者動員を承認
ロシア下院はウクライナ戦線への受刑者動員を可能にする法案を通過させた。国営通信社RIAノーボスチが伝えた。この法案では、テロやスパイ、国家への反逆など重大犯罪による受刑者は除外されている。
キーウ、電力供給が30%不足する恐れ
ウクライナでは27日朝にエネルギーインフラがロシア軍の激しい攻撃を再び受けたため、首都キーウの電力供給が30%不足する恐れがあると、同市の送電事業者がフェイスブックで明らかにした。「被害は深刻だ。エネルギー供給は著しく不足している」と説明した。
プーチン氏、ウクライナと交渉の用意-ギニアビサウ大統領に伝える
プーチン氏はギニアビサウのエンバロ大統領に対し、ロシアには依然としてウクライナと交渉する用意があるが、ウクライナが対話を拒否していると述べた。ロシア大統領府が明らかにした。
※略※
https://news.yahoo.co.jp/articles/611ffc7d02f3ae82e7bdf2b91a259bc394610e67?page=2