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「ここ掘れ!ワンワン!」掘ったら出た!出た!マツタケがザックザク…信州で噂の「マツタケ犬」のスゴ技 長野
世の中には、色々な特技を持つ動物がいます。
コーギーの福(ふく)ちゃんのすごい技が、山の中に隠れている秋を代表する高級食材=マツタケを見つけることなんだそうです。
その実力はいかに?福ちゃんのマツタケ採りに密着しました
茅野市に暮らす福ちゃん。
体重は16キロ、6歳になるメスのワンちゃんです。
この日も飼い主の江澤祥光(えざわ・よしみつ)さんと八ヶ岳のふもとで、のんびりお散歩です。
「性格的に優しいっていうかね、ただつっけんどんなところもあるんですね、つかず離れずでちょうどいいですね」
はじめは、撮影のカメラを警戒していた福ちゃん。
…ですが、すぐに慣れると、「なでて、なでて」と言わんばかりに人懐っこく寄ってきました。
生まれたのが福岡県、だから名前は福ちゃん。
生後3か月のとき、江澤さんのもとにやってきました。
犬種はイギリス原産の「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」。
古くは、羊を追いかける仕事で活躍していたそうです。
飼い主となった江澤さんの趣味はキノコ採り。
そこで!犬の嗅覚を生かして「マツタケ犬」に育てようと茅野にやってきてすぐ福ちゃんの訓練が始まりました。
「この中にマツタケの小片が入っていて、穴が開いていて見えないように」
マツタケのかけらを入れたケースを福ちゃんに見えないように、離れた場所にそっと埋めます。
10メートル以上先にいる福ちゃん。
自慢の鼻を頼りにそのありかを探します。
マツタケの匂いをひたすら嗅ぎ続けて6年。
近くに違うキノコがあっても迷うことはありません。
マツタケ犬としてその才能の片りんを見せてくれた福ちゃん。
訓練で見せてくれた力は果たして本物なのか??
いざ!マツタケを探しに福ちゃんと山へ向かいました。
(レポート)
「辰野町の山奥にやってきました、福は、マツタケのありかを飼い主に伝えることはできるのでしょうか」
準備を整え、いよいよマツタケの捜索がスタートです。
地面すれすれに鼻を近づけ、匂いをかぎ分ける福ちゃん。
マツタケ犬として、本格的にデビューして3年。
当初はおぼつかなかった足取りも今では手慣れた様子に。
しかし、シーズンも終盤を迎えた中でのマツタケ探し。
手がかりがないまま、時間だけが過ぎていきます。
それでも急な斜面を下っては、マツタケの匂いを探す福ちゃん。
もう、この一帯にマツタケは残っていないのでしょうか?
山に入っておよそ30分。
周囲に焦りの色が出始めたそのとき!
福ちゃんの足が止まりました。
やぶの中を駆け下ります。
落ち葉に埋もれた人目につきにくい場所に…、ありました!マツタケです。
大きなマツタケが、しかも2つ!
ご褒美のおやつをもらって、また、仕事にとりかかります。
最初のクリーンヒットに調子が出てきた福ちゃん。
ここから、マツタケ犬としての真骨頂を発揮します。
人目につかない場所に潜むマツタケを次々に見つけていきます。
目を引くのは、見つけても、そっと、飼い主に伝えるその姿。
なめることも、かぶりつくこともありません。
なぜなら、福ちゃんの好物は、犬用のチーズやビスケット。
マツタケを食べたいと思ったことはありません。
澄ました表情で、忠実に飼い主の期待に応える「仕事人」なのです。
「きょうは肉を買ってきょうはご褒美で、採れたときはいつも、ドッグフードの他にも肉や魚を買って帰りますよ」
この日、福ちゃんが見つけたマツタケはなんと11本。
見せてもらいました!マツタケ犬の底力。
次回は、何本見つけることができるのか?
もうすぐシーズンオフ。これからも福ちゃんの訓練は続きます。