最前線に立つウクライナのフェミニスト
http://www.labornetjp.org/news/2022/1667022470228staff01

*レイバーネットMLから

元国労の久下です。

2022年5月、「ウクライナと連帯する欧州ネットワーク」( European Network for Solidarity with Ukraine )訪問団の一員としてウクライナを訪れたイギリスの左派、ワーカーズ・リバティ(Workers' Liberty)のメンバーによるウクライナ人フェミニスト3人へのインタビューを機械翻訳して、note で公開しました。

https://note.com/aoisora_org/n/nd9ef23b4334c

ロシア軍との戦いのただなかで、女性やマイノリティーへの暴力や差別と闘い、さらに、ゼレンスキー政権による左翼政党や労働組合に対する抑圧とも闘うという、何重もの闘いを引き受けているウクライナ人女性たちの発言は貴重だと思います。
彼女たちにこたえて、私たちには何ができるか? 真剣に考えていきたいと思います。

---抜粋----------

社会総体が連帯して活動する中でフェミニスト組織は目に見える存在となりました。今、ウクライナ軍の15%は女性です。しかし、戦争は過度な男らしさという最悪の側面をも解き放ち、フェミニスト組織は、家庭内暴力の急増にも対処しているのです。
そして戦争が終われば男たちが前線から帰ってきます。「社会の軍国主義化は、常に保守的な感情の波を引き起こします」とヤナは言います。「軍人のPTSDや武器の密売など、女性に対する暴力が増加する危険因子は増加する危険があるのです」。

………

左翼やフェミニスト運動の多くは侵略者との戦争を支えていますが、ウクライナ政府が戦争を利用して左翼や労働運動を取り締まることに固執しているために事態は錯綜しています。EUから強く批判された2015年の「脱共産化」法のもと、多くの共産主義組織が選挙に立候補することを禁止されましたが、3月、ゼレンスキー政権は、ロシアとのつながりがあるとして、さらに11の政党を停止したのです。「政府がこの法律を利用して、左翼の伸長を妨害しているのは間違いない」とブリーは言います。戦争によって生まれた例外的な状態を、権威主義的政権のために利用しているのです。「警察がより多くの権利を持つようになった」とブリーは説明します。「毎日、新しい権限が導入されているような気がする。事情聴取のために理由も告げずに逮捕できるようになったし、目撃者を連れてくることなく、より簡単に人の家に入ることもできるようになった」。

………

遅かれ早かれ、ウクライナでは階級闘争と政治的組織化が再開されるでしょう。賃金、住宅、社会正義をめぐる闘いが起こり、女性の解放と性差別や性暴力のない社会をめざす闘いも起こるでしょう。そのような状況では、人びとと共に闘うことのできる急進的、進歩的な左翼が切実に必要とされるでしょう。……フェミニストの役割は極めて重要なものとなるでしょう。