「死にたい」SNSに書き込むと「あなたを大事に思わない人が近づいてくる可能性」事件にあわないためには
札幌の女子大生殺害事件のきっかけとなったとみられるSNS。
自分の思いを発信するだけでなく誰かとつながるツールにもなっていますが、事件に巻き込まれないためにはどうすればいいのでしょうか。
北海道小樽市の女子大生・瀬川結菜さんを殺害した疑いで再逮捕された札幌市東区の無職・小野勇容疑者。
警察によりますと「瀬川さんがSNSで『殺して』などと投稿したことに反応してやりとりが始まった」と供述しているといいます。
若者に話を聞きました。
22歳:「『生きていて いいことあるのかな』みたいなことをつぶやいてる人とかも周りにいる。多分口に出すより気軽に言えちゃう」
19歳:「“裏アカ”や“鍵アカ”を使って人の悪口を書いたり、ハッシュタグを使って不特定多数の人とつながっている人は結構身近にいますね」
オンラインのチャットで24時間相談を受け付けるNPO法人「あなたのいばしょ」の大空幸星 理事長は、SNSの気軽さもあってか、自殺などに関する悩み相談が殺到しているといいます。
NPO法人 あなたのいばしょ 大空 幸星 理事長:「相談の多い年代は29歳以下がほとんど。『死にたい』とつぶやくことを規制するのではなくて、つぶやいた時に“容疑者” がアプローチする前に相談窓口につながるように相談支援体制を拡充しないといけない」
インターネットを使いこなす能力・ネットリテラシーの専門家は、自分の悩みを投稿することで気持ちに整理がつくこともあるとする一方、警鐘も鳴らします。
ネットリテラシー専門家 小木曽 健さん:「『死にたい』と書くことによって、あなたのことを全然大事に思わない人が近づいてくる可能性がある。これは間違いなく言えるので書かない方がいいと伝えたいです」
悩みごとを抱えたら1人で悩まずに「北海道いのちの電話」011-231-4343や、「厚生労働省 SNS相談」などに相談してください。
https://www.fnn.jp/articles/-/438437