「ウマ娘」作曲家逮捕で楽曲の取り扱いが難しい訳
「作者と作品は別物」として使い続けられるのか

『ウマ娘プリティダービー』『アイドルマスター シンデレラガールズ』などの楽曲の作曲・編曲を手がけていた作曲家の田中秀和氏が、強制わいせつ未遂容疑で警視庁碑文谷署に逮捕された。

田中氏は、一般的な知名度こそ高くはなかったが、有名なアニメやゲームの楽曲を手がけており、音楽業界、アニメファンからはカリスマ的な存在だった。それだけに、本事件の衝撃は大きかったし、田中氏の作品の今後の扱いについても、議論が起きている状況である。

こうした事件が起きるたびに、「クリエーターと作品は別物か?」という議論が巻き起こる。ファンの多くは、作者が不祥事を起こしても、「作品は別物だから、お蔵入りさせるべきではない」といった擁護をする。批判的な見方をする人は、問題を起こした人物の作品を使い続けること自体が反社会的な行為だと主張する。

どちらの意見が正しいと言うことはできないが、後者の考え方をする人が増えているということ、世論も後者の意見に近くなっていることは紛れもない事実だ。

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