杉田水脈総務政務官、中傷ツイートへの「いいね」問題などで「答弁控える」連発 それでも続投は「いいね」なの?
杉田水脈総務政務官が国会で「お答えを差し控える」を連発し、答弁拒否を繰り返している。誹謗ひぼう中傷ツイートへの「いいね」問題や、過去のLGBTQへの差別発言など、政務官としての資質を問われているのに、「個人的なこと」などと説明を回避している。これでも続投は「いいね」なのか。(特別報道部・大杉はるか)
先月26日の衆院倫理選挙特別委員会で、「統一教会の信者の方にご支援、ご協力いただくのは何の問題もない」と過去にツイートしていた杉田氏は、「今も問題ないと思っているか」と問われた。答弁は「総務大臣政務官としての立場なので、個人的な投稿について見解の表明を差し控えたい」。
さらに性暴力被害を公表した伊藤詩織さんを「枕営業の失敗ですね」などと誹謗中傷するツイートに「いいね」を押し、東京高裁から名誉毀損めいよきそんと認定された件についても「係争中の案件なので詳細は控えたい」。SNS上の誹謗中傷防止を呼び掛ける「NoHeartNoSNS」(ハートがなけりゃ、SNSじゃない!)という総務省の取り組みについては「存じ上げません」と答えた。
1日の参院内閣委でも、「『いいね』を押したのは事実か」との確認すら「控えさせていただく」。「セカンドレイプという加害の認識はないのか」と問われても「裁判に関係する」と答えなかった。質問した立憲民主党の塩村文夏氏が、「笑っている場合じゃないですよ、政務官!」と注意する場面もあった。
待機児童問題に関連して「子どもを家庭から引き離し、保育所で洗脳教育する。(中略)コミンテルンは息を吹き返しつつある。夫婦別姓、ジェンダーフリーなどを広め、『家族』を崩壊させようと仕掛けてきた」と2016年にネット投稿した理由を聞かれると、「不用意な表現」と認めつつ、やはり「個人的な投稿なので差し控えたい」。塩村氏には結局、10回の「答弁控え」を連発した。
◆庇護者を失った今、責任取るしかない
「しっかりと職責を全うして参りたい」と続投を表明する杉田氏。2日には「いいね」訴訟について最高裁に上告しており、現在の姿勢を貫くようだが、このままで済むのか。ある自民党参院議員は「身の処し方は本人か、官邸が判断すること。決して良いことではないが、政務官だと全体に影響するほどの立場かという感じもある。原則は、迷惑をかけていると思ったら自分から辞めることだ」と話す。
市民...
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