除雪機で知人男性をひき殺したとして、青森県警は2日、住所不定、中古農機具売買会社役員大橋一輝被告(36)(現住建造物等放火罪、詐欺罪などで起訴)を殺人容疑で再逮捕した。逮捕は9回目。大橋被告は、犯行の3か月前にも同じ男性が乗った軽トラックを海中に転落させたとして、殺人未遂罪で起訴されている。
発表では、大橋被告は2020年12月23日午前8時55分~午前9時半頃、青森県七戸町の親族宅の敷地内で、同町の臨時社員工藤勝則さん(64)を家庭用除雪機(幅1メートル、高さ1・5メートル、重さ400キロ)でひいて殺害した疑い。工藤さんは翌月、胸や腹を圧迫されたことによる低酸素脳症で死亡した。県警は大橋被告の認否を明らかにしていない。
県警によると、工藤さんはタイヤの下敷きになって発見された。大橋被告は当時、「工藤さんが除雪機を借りに来た。ひかれたところは見ていない」という趣旨の話をしており、県警は事故として処理していた。県警捜査1課は「犯罪死の見逃しだったと判明した」と釈明した。
県警は、2人に重機の売買を巡るトラブルがあったとみて調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221102-OYT1T50196/