北朝鮮がミサイル発射を繰り返す本当の理由、米専門家はこうみる

11/5(土) 11:02配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/89d9aef2536054e0fb6d10139194d689ad767c64?page=1

 アジアでも最貧国群に属するGDP(国民総生産)36億ドルの北朝鮮が、今年1月から現在までに行ったミサイル発射実験は60回を超えた(弾道ミサイル40回以上、巡航ミサイル20回以上)。

 短距離弾道ミサイルは1発300万ドル。長距離弾道ミサイル(ICBM)は1発1000万ドルもする。

 一人当たりGDPではアフガニスタン(508ドル)に次いで世界で2番目に少ない(642ドル)国家がなぜミサイルを撃ちまくるのか。

 それでなくとも慢性的な食糧不足と農作物不作、国連安保理決議による経済制裁、さらにはパンデミック禍で二進も三進もいかない。

 それにもかかわらず、GDPの13.4〜23.3%をミサイル・核開発はじめ軍事力強化に使っている北朝鮮の金正恩総書記。

 かわいそうなのは飢えと貧困、そして抑圧に苦しむ北朝鮮の国民だ。

 「ミサイル1発撃ち上げるたびに米や灯油に必要なカネが空中に消えていく」(世界食糧農業機関=FAO=関係者)

 特に11月に入ってからの金正恩氏の「ミサイル打ち上げ遊び」は度を越している。狂気の沙汰だ。

 米メディアの中には「全面戦争にさらに数インチ近づいた」(Inches Closer to All-Out War)と、「全面戦争」(All-Out War)という表現を使い始めたところもある。