https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221103/k10013879111000.html

政府 “北朝鮮の挑発 エスカレートの可能性” 警戒監視を強化

北朝鮮は2日、弾道ミサイルなどを相次いで発射しました。政府は分析を進めた結果、朝鮮半島の緊張の高まりがみられ、北朝鮮が核実験も含め挑発行為をエスカレートさせる可能性は高まっているとして、警戒を強めています。

北朝鮮は2日の朝と夕方に弾道ミサイルなどを相次いで発射しました。

いずれも日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下したと推定されています。

一連の発射について政府は、アメリカ軍と韓国軍の空軍が共同で行っている大規模訓練への反発ではないかとみています。

また、朝に発射されたミサイル1発が国連軍が設定した海上の境界線、NLL=北方限界線を越えて、韓国の領海近くに落下したことを重視していて、朝鮮半島の緊張の高まりがみられるとしています。

このため政府はNSC=国家安全保障会議の閣僚会合で北朝鮮の動向を分析して対応を協議したほか、外務省幹部もアメリカと韓国の高官と深刻な懸念を共有し、改めて緊密に連携することを確認しました。

アメリカ軍と韓国軍の大規模訓練は4日まで行われる予定になっていることなどから、政府は北朝鮮がミサイル発射や核実験など挑発行為をエスカレートさせる可能性は高まっているとして、警戒を強めています。

そして外交ルートを通じて北朝鮮に自制を求めるとともに、アメリカや韓国などと緊密に連携し、情報収集や警戒監視を続けることにしています。