「それは違うよ」と父に言いたい――性教育を受けた生徒たちが大人に感じるギャップ #性のギモン

6月に行われた「人間の性と生」の授業で、佐藤先生は以下の「悩み」を生徒に提示した。

Q:今、つきあっている彼女がいます。キスまではしているけれど、それ以上はまだ……。
で、今日こそはと思って、彼女が俺のアパートに来た時、ベッドに押し倒したんです。
そしたら「やめて!」と本気になって怒っちゃって、逃げたのです。ショックでした。
彼女は俺のこと本気で好きじゃないんでしょうか。

先生は、生徒たちに「名回答者」になったつもりで、この悩み相談に答えるように言った。
次の授業で生徒の回答から十数本を選び、プリントにして配った。これはそのうちの3つだ。

A 彼女には彼女なりのペースがあると思うので、互いに話し合ってみるのが一番だと思います。
自分は大丈夫だから相手も大丈夫だろうと勝手に考えず、相手の気持ちになってみたり、
すぐに行動に移さないでしっかり考えることが大事だと思います。恋愛はあせると絶対に失敗すると思います。

B アホですか? そういうのは合意があると分かって初めてできるものです。なしにやったのならそれはもう犯罪です。
それに、好きじゃないなら一緒にいないと思いますし、別れを告げられると思います。
人それぞれ歩幅は違いますので、相手のペースを考えながら共に歩んでいくといいでしょう。

C 惜しいことをした。君はじつに惜しいことをした。だいたい女に「やめてくれ」と言われてやめるバカがどこにいる。
部屋まで来たなら彼女は十分やる気があったのだ。それを途中でやめてしまうとは……まったく惜しいことをした。
女というのは体裁の動物である。襲われたら一応「やめて」と言う。男は女にそう言わせてあげなくてはいけないのだ。
そのうえで、もう少し押しつけていれば、かならずできたはずだ。そのあとどうなったか。
きっと彼女は「私はそんなつもりじゃなかったのに、あなたが無理やり……」と言ったろう。
それでいいのだ。そう言わせてあげるのだ。

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