自宅で湯豆腐おいしく コツは「沸騰させず」塩を少々
肌寒い季節に体をほかほかと温めてくれる湯豆腐。豆腐のなめらかな食感を生かすには温めすぎず、塩を少量加えるのがコツだ。シンプルだからこそ少し手間をかけ、丁寧に仕上げよう。
最近は鍋物も多彩になってきたが、湯豆腐は定番のひとつ。昆布を敷いた鍋に水と豆腐を入れて火にかけ、温まったところで薬味やつけダレと一緒に食べる。これほど単純にみえる料理ではコツも何もないのではと思うかもしれない。しかし単純だからこそ、ちょっとした工夫や注意が仕上がりを左右する。
最も重要なのは「ぐつぐつと煮ない」ことだ。豆腐を高温で加熱していくと、表面や内側にプツプツと小さな穴があく。「『す』がたつ」と呼ばれる現象だ。こうなると、豆腐ならではのなめらかな食感が損なわれてしまう。
豆腐は9割近くが水でできている。加熱しすぎると、含まれている水分が沸騰して水蒸気の泡となり、豆腐の内側に穴をあけるのだ。
そもそも豆腐という食材は高温で加熱し続ければギュッと縮み、内部の水分が流れ出してかたくなってしまう。これには豆腐ができる仕組みが関係している。
豆腐は大豆を原料とする豆乳に「にがり」や「すまし粉」といった凝固剤を加えて固めてつくる。
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