https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20220907/5010017234.html

外国人留学生を鎖で拘束人権侵害で日本語学校の告示を抹消処分

福岡市にある日本語学校について、外国人留学生を金属製の鎖で拘束するなど、人権を侵害する行為があったとして、出入国在留管理庁は、日本語学校として認める告示を抹消する処分を行いました。
処分を受けたのは、福岡市南区にある日本語学校「西日本国際教育学院」です。
出入国在留管理庁によりますと、去年10月、この学校の職員室で、20代のベトナム人の男性留学生に対して、職員が金属製の鎖と南京錠を使い、ズボンのベルト同士を結ぶ形で数時間にわたって拘束し、その翌日も、複数の職員の監視のもとに置くなど、人権を侵害する行為が認められたということです。
当時、この留学生と学校側は、転校をめぐってトラブルになっていて、学校側は、入管庁の調査に対し、拘束した事実を認めた上で「職員の判断でやった。悪ふざけだった」と説明しているということです。
入管庁は、事案の悪質性や重大性を踏まえ、日本語学校として認める告示を抹消する処分を行いました。
こうした処分は、平成28年に「抹消」の基準を定めて以降、初めてだということです。
入管庁によりますと、この学校には現在、留学生およそ600人が在籍していますが、今回の処分で留学生の受け入れができなくなり在校生には転校させるよう学校側に指導するとしています。
一方、「西日本国際教育学院」は、「状況を把握していないので確認したい」としています。