1942年6月のミッドウェー沖にタイムスリップした「みらい」を、1隻の潜水艦が魚雷で攻撃をしかけて来る。

それは米海軍の潜水艦、ガトー級・ガードフィッシュ(USS Guardfish/SS-217。こちらは実在する)だった。
「みらい」は現代艦艇のガスタービン機関ならではの機動性で魚雷を全弾回避するのだが・・・。

「そんなに……僕たちの力が見たいのか……」
「攻撃してくる……お前らが……悪いんだぞ……」
「やって……やる……殺られる……前に!」

恐怖に苛まれた米倉1尉は、独断で対潜ミサイル「アスロック」の発射ボタンを押してしまう。
艦長・砲雷長の許可なく実弾を発射する(実際は許可がなければそもそも発射ボタンを押しても何も起きない)という大失態を当然見逃すはずはなく、砲雷長である菊池から

「貴様、一人で戦争をおっぱじめるつもりか!」

という怒号が飛んだ。
米倉は震え声でこう答える。

「殺らなければ…殺られます…砲雷長…!」

アスロック発射はヒューマンエラーだと伝えられ、この後米倉1尉はCIC(戦闘指揮所)から叩き出された。

発射されたアスロックはガードフィッシュに向けて一直線。
あと数秒で命中というところで「魚雷を自爆させろ!」という命令が飛ぶ。
そして躊躇なくアスロック自爆が下された。



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