中国空母の水準、首相が米に「突っ込んだ」質問 国際観艦式
2022/11/6 20:32

 岸田文雄首相は6日、相模湾での国際観艦式に出席後、付近を航行中の米原子力空母「ロナルド・レーガン」に乗艦した。首相は中国空母の技術水準を巡り米側に突っ込んだ質問を浴びせ、中国の海軍力への関心の高さをうかがわせた。

 米側はエマニュエル駐日大使らが出迎えた。首相は艦載機FA18などを視察しつつ、中国が建造中の新型空母「福建」に最先端の電磁式カタパルト(射出機)を採用したことを引き合いに「本当に中国はそれを運用できるのか」と質問。米側が「乗組員のスキルがない」と答えると、「やっぱり機体だけでは駄目だ」と納得した様子だった。

 中国は既存空母に艦載機の弾薬や燃料搭載量が制限されるスキージャンプ方式を採用。米空母のような電磁式カタパルトを実用化させると軍事力が飛躍的に高まるとの見方がある。【川口峻、源馬のぞみ】

https://mainichi.jp/articles/20221106/k00/00m/010/204000c