国産Ｈ３開発「最大の山場」、エンジン燃焼試験を実施…「成功なら完成まであと一歩」
2022/11/07 20:18
https://www.yomiuri.co.jp/science/20221107-OYT1T50179/
宇宙航空研究開発機構（ ＪＡＸＡ ）は７日、国産の次期主力ロケット「Ｈ３」１号機のエンジン燃焼試験を鹿児島県の種子島宇宙センターで実施した。
試験は、今年度内の初打ち上げを目指すＨ３開発の「最大の山場」で、予定通り終了した。ＪＡＸＡは今後約２週間かけてデータを詳しく解析し、成否を判断する。
試験では、１号機を発射台の上に固定し、第１段エンジン２基を２５秒ほど燃焼。 轟音 と共に機体の底部から大量の白い煙が海側に噴き出した。試験後、ＪＡＸＡの岡田 匡史 ・プロジェクトマネージャは「成功すればＨ３完成まであと一歩だ」と話した。
Ｈ３は主力ロケット「Ｈ２Ａ」の後継機で、１号機は全長５７メートル、直径５・２メートル。これまでエンジンにひびが見つかるなどし、当初２０２０年度中としていた打ち上げを２度延期した。
