12月1日号紙面:残存する“天皇教” 法的根拠を超えて進んだ「代替わり」に 憲法学者横田氏
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 「『国家神道』と呼ばれているものの主軸は『天皇教』だ。『国家神道』が意味する内容は曖昧。むしろ西欧の宗教の役割を天皇(皇室)に期待しているため、『天皇教』という言葉を使う。戦後も天皇への精神的な期待は根強かった。(中略)

 キリスト者が訴える政教分離の課題についても述べた。「日本人は『多重信仰』であるが、自分たちに同調しない者は排除する傾向があり、偶像崇拝を拒否し異なる態度をとるキリスト者を排除しがち」と語った。

 質疑の中では、「私的宗教として『天皇教』をやるならばいいが、国家としての天皇制はやめたほうがいいと考える。天皇・皇族といった特権身分を認めることは華族などを禁じた現行憲法の精神に反する。日本の差別を本当になくすためには天皇制をどこかで止めていきたい」と語った。