エヌビディア、中国で米輸出規制に準拠した新たな半導体を販売へ

2022年11月8日 14:26 JST

米半導体メーカー、エヌビディアは7日、人工知能(AI)コンピューティングへの中国のアクセスを制限することを狙った新ルールに準拠した同国向けプロセッサーの生産を開始したと発表した。

  エヌビディアは発表資料で、画像処理半導体(GPU)「A800」の生産を7-9月(第3四半期)に開始し、禁輸対象となった「A100」モデルの代替品になると説明。A800は米政府の規制に抵触していないとした。

  同社は8月、「A100」と次世代GPU「H100」について、中国の顧客への販売には米政府の承認が必要との通知を受け取ったと当局への届け出で明らかにした。米当局は軍事転用の可能性を懸念しているという。

  バイデン政権は10月、半導体技術の対中輸出で新たな制限を発表。両国の対立が激化し、既に需要の落ち込みに見舞われている米半導体メーカーの苦境が深まった。

  エヌビディアの時価総額は今年に入り半分弱に減少。前年までは3年連続で拡大していた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-08/RL0DB0T0G1KW01?srnd=cojp-v2