名古屋市は8日、西部児童相談所(中川区)で一時保護していた同市在住の無職少女(15)が、施設3階にあるトイレの窓から転落し、死亡したと発表した。

 発表によると、少女は今月4日から行方不明になり、7日夕に警察に保護され、同日夜に児相が受け入れた。到着直後、少女が「トイレに行く」と申し出てトイレに入ったが数分たっても出てこなかったため、女性職員が様子を見に行くと窓から約10メートル下の駐車場に倒れていた。窓に転落防止用の柵などは設けられていなかった。

 少女は今年3月末~9月にも児相に一時保護され、別の施設に移った後、11月3日に保護者に引き取られていた。記者会見した児相の橋本好司所長は「子供の命を守る児童相談所として、大変重く受け止めている。転落防止の措置を早急に講じる」と述べた。

読売新聞 2022/11/08 20:36
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221108-OYT1T50182/