■その名は「モーツァルト」、大義に燃えるウクライナ外国人志願兵部隊の活躍

ニューヨーク・タイムズ(10月18日付)の報道によると、モーツァルト・グループは以下のような活動を行っているという。

・ウクライナ領内における現在の最大の活動は、ウクライナ軍に新たに徴募された男女への軍事訓練だ。
首都キーウなどで二十数人ごとの新兵集団に、同グループのミルバーン氏や同じく元米海兵隊将校のロブ氏(フルネームを伏せている)が兵器の操作、夜間の戦闘方法、敵の動向の識別などを1週間ほどをかけて教えている。

・この訓練は、ウクライナ軍と密接に協力し、ウクライナ軍の要員不足を補う貴重な貢献となる。
同時にモーツァルト・グループは東部ドネツク州ソルダー市などの最前線に出て、危機に瀕した民間人の救出や退避の誘導にもあたってきた。ロシア軍との直接戦闘にはまだ加わっていないが、ウクライナの民間人支援は軍事的にも非常に貴重とされた。

・活動資金は、米国内のウクライナ系財界人など民間からの寄付に頼っている。ミルバーン氏の話によると、これまで毎月約18万ドルほどの資金が集まってきたという。

・メンバーの中核はあくまで米軍の元将兵だが、エストニアやポーランドなどの元軍人も加わり、現在の参加者の出身国は合計11カ国に達した。

・ミルバーン氏は参加者の動機について、「これまで米軍の一員として戦闘に参加してきたイラクやアフガニスタンでは、任務の正義や大義についてどこか曖昧な部分があった。
しかし、ウクライナでのロシアとの戦いは大義が明白であり、曖昧さがないことが意義を感じさせる」と語った。
ロブ氏も「一国が罪のない他国に侵略し、その住民を抑圧し虐待することへの反撃に、私は人道的な大義を実感する」と述べた。

全文ソース)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72628?page=3