空白の1200年を埋める―新たな歴史観光コンテンツ 奈良市・安達えみさんの挑戦―ボイスドラマで聖地巡礼ツーリズム(1)
日本の中心として燦然と輝いた奈良時代の歴史文化の遺産が今なお光を放ち続けている奈良市。
ところが、それ以降の奈良については学校教育で触れられることも少ない。
そんな「空白の1200年間に光を当てたい」と観光コンテンツ化に乗り出したのが、
合同会社榧(かや)代表の安達えみさんだ。
安達さんが注目したのは、平安末期に起こった「南都焼き討ち」。
“平家にあらずんば人にあらず”という時代に、奈良の興福寺や東大寺の僧たちは敢然と平家に異を唱え抗った。
怒った平家の軍勢が押し寄せ、奈良のまちは焦土化してしまう…奈良にとっては“負”の歴史だが、安達さんはそうは思わなかった。
「この事件があって、お寺は再建されることになり、いま国宝に指定されている運慶や快慶が出てきます。新しい文化が生まれたのです」
https://www.travelnews.co.jp/closeup/tokusyu/2022103109024032521.html