二〇三〇年の招致を目指す札幌冬季五輪・パラリンピックの競技スピードスケートについて、元五輪金メダリストで長野市の荻原健司市長は九日、定例記者会見で、長野冬季五輪が行われた市内の施設「エムウェーブ」を会場として使うことに「私個人として十分に開催可能だと(関係者に)話した」と明らかにした。

 競技関係者の間では、札幌市が想定する北海道帯広市の会場の観客席不足が懸念されている。荻原市長は十月二十二日にエムウェーブで「日本スケート連盟役員から『帯広のリンクは厳しいんじゃないか』との話があった」といい、連盟役員に対しエムウェーブで開催可能と話したという。
ただ「市の公式な見解ではなく、札幌市から具体的な話も一切ない」と強調した。

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