【独自】アラスカのズワイガニに異変「70億匹が消えた」…極寒の海で“史上初の禁漁”
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9b986c272a1aaf84f7bb4c7e568e63f14ab350b
米・アラスカ州漁業狩猟局(先月10日):「(アラスカ州の)ベーリング海での今年のズワイガニ漁を禁止する」

 アラスカのズワイガニは身入りがよく、豊かな風味が特徴で、日本の輸入量のおよそ10%を占める一大産地です。一体、何があったのでしょうか?

■“世界一過酷”カニ漁師「70億匹が消えた」

 気温は常にマイナスを下回り、風速20メートルの風が吹き荒れる真冬のベーリング海。そこで行われるカニ漁は、“世界一過酷な仕事”とも呼ばれています。

 ベーリング海のカニ漁師・ガブリエルさん:「アラスカのズワイガニを日本に届けられないのは、とてもつらいです」

 過酷なベーリング海で、3代にわたってズワイガニ漁を続けるガブリエルさんを取材しました。

 ガブリエルさん:「去年実施された調査で、ズワイガニの数が90%も減っていたことが分かりました。ベーリング海でのカニの漁獲量は、州や連邦政府に厳しく管理されています。誰も、このような事態を予期していませんでした」

 CNNによると、2018年におよそ80億匹いたズワイガニは、去年には、およそ10億匹にまで激減。資源保護のため、今シーズンの漁は全面禁止となりました。