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椎名林檎 ダンマリに「ダサい」とファン離れ加速…ヘルプマーク酷似騒動の大きすぎる代償

アルバム購入特典グッズがヘルプマークと赤十字マークに酷似していたため物議を醸していた椎名林檎(43)。騒動からまもなく1カ月が経つが、“当事者”であるにもかかわらず沈黙を貫く姿勢に波紋が広がっている。

騒動の発端は10月7日に、自身初となるリミックスアルバム『百薬の長』のリリースとあわせて、椎名の所属するレコード会社「UNIVERSAL MUSIC」から3種類のグッズを付属した同作の限定版の発売が告知されたこと。

しかし公表されたグッズデザインには、赤地のアクリル・カードケース上部に白十字、白地のマスクケースには赤十字が描かれており、「ヘルプマークと赤十字マークに酷似している」と批判の声が相次いだ。

「批判を受けてレコード会社は“協議中”と発表しましたが、ヘルプマークの考案者である東京都からも『早急な対応を』と要請が出される事態に。さらに余波は広がり、鞄にヘルプマークをつけていた高校生が、通りすがりの人から『椎名林檎のグッズですか?』と声をかけられたこともネットニュースで取り上げられました。高校生はこの騒動を事前にTwitterで目にしていたといい、取材に対して『恐れていたことが起きた』と不安な胸中を明かしていました」(スポーツ紙記者)

UNIVERSAL MUSICは10月18日、謝罪とともにグッズデザインの改定とアルバムの発売延期を発表。法令のチェックが不十分だったことや、日本赤十字社及び東京都福祉保健局から指導を受けたことなどを踏まえて決定に至ったと説明した。

しかし騒動から10日以上も経っていたため、ネット上では「対応が遅すぎる」とますます批判を浴びることに。さらにこの騒動はNHKや民放各社も取り上げ、世間での関心がいっそう高まった。

そんななかUNIVERSAL MUSICは、11月1日に再び声明を発表し騒動について謝罪。そして、グッズデザインの経緯を次のように説明したのだ。

《当該商品は、ユニバーサル ミュージックが独自に企画立案し、制作、そして発売を弊社の責任・管理下のもと、進めていた作品となります。今回問題となった【UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤】の付属グッズは、椎名林檎本人が参画・監修した制作物ではありません。内容およびデザインについては、あくまで弊社が企画検討したものとなります》

さらに、《これがアーティスト自身の発案によるデザインであるという根拠のない噂を生んでしまったことで、椎名林檎のクリエイティビティや信念を傷つける事態を引き起こしてしまいました》と記し、“椎名林檎は一切無関係”とした。
沈黙貫く椎名に「黙ってるのがダサい」と加速するファン離れ
今回の件に沈黙を貫き続け、無関係であるという“お墨つき”も得た椎名。これで騒動は収束するかと思いきや、かえって椎名を支持してきたファンたちに不信感を抱かせているというのだ。

「椎名さんは96年にシングル『幸福論』でデビューして以降、類まれなるカリスマ性が支持されてきました。楽曲だけでなく映像や衣装、ステージングなど多方面にわたってこだわりを見せるなど、総合プロデューサー的な才能を発揮。『林檎博』や『党大会』と称したコンサートを開催するなど、国家イベントや政治をモチーフにすることも彼女の特徴でした。拡声器で歌唱するだけでなく、旭日旗を模した手旗やビニール傘などもグッズ販売され、“アイデンティティ”として受け入れられてきました。

そういった背景もあることから、今回のヘルプマークや赤十字のデザインには関与していないということに不自然さを感じた人が多かったようです。また、レコード会社の不手際とあれば、クリエイターとしての椎名さんのコメントを待っていたファンもいたのではないでしょうか。椎名さんがこのまま“無関係”という姿勢を貫くことが、かえってファンの心象を悪くしているのです」(音楽関係者)

レコード会社がすべての責任を負って幕引きした形だが、ネット上ではダンマリを貫く椎名に「ダサい」と異論を唱える声が上がっている。

《公式グッズの責任逃れの件。実際に監修していなかったとしても、代表者として振る舞ってほしかった。椎名林檎のことダサいと思う日がくるとは、残念》

《トータルプロデュースが椎名林檎の売りだと思ってた。レコード会社は椎名林檎が謝罪したという事実を作りたくないんだろうけど、逆に「お飾りミュージシャンでした」って言ってるみたいなダサいことになってる》