円が一時140円台に急騰「高い緊張感をもって注視」 鈴木財務相
木村聡史
2022/11/11 10:29
 10日の米ニューヨーク外国為替市場で一時1ドル=140円台まで円相場が急騰したことについて、鈴木俊一財務相は11日、閣議後の記者会見で「為替市場の動向を高い緊張感を持って注視するとともに、必要な場合には適切な対応を取りたい」と述べた。円相場の動きはコメントを控えるとしつつ、従来の発言をなぞった格好だ。今回、ドル売り円買いの為替介入をしたかについては「基本的に為替介入を行ったか行わないかについては申しあげない」とも述べた。

 10日朝に米労働省が発表した10月の消費者物価指数(CPI)が前年同月より7.7%上昇し、9月の8.2%上昇から鈍化したうえ、市場予想の8.0%も下回った。大幅な利上げ観測が後退し、円高ドル安が進んだ。(木村聡史)
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