高齢者のキャッシュカードを盗んで現金を引き出したなどとして、大阪府警特殊詐欺捜査課は11日、窃盗容疑で、大阪市西成区橘、職業不詳、宇野亜沙人(あさと)容疑者(25)ら男6人を逮捕したと発表した。宇野容疑者は「弁護士に相談する」と供述している。

同課によると、6人は特殊詐欺グループで、宇野容疑者がまとめ役、他のメンバーは受け子や現金の回収役などを担っていたとみられる。6人の一部は不良集団「半グレ」のメンバーとみられ、同課はグループの実態解明を進める。

宇野容疑者の逮捕容疑は5月、何者かと共謀し、同市住吉区の80代女性に、商業施設の店員や警察官をかたって「キャッシュカードが不正に使われている」と架電。キャッシュカード2枚を窃取し、計約34万円を引き出したとしている。

別の詐欺事件の捜査で関与が浮上し、同課はグループが拠点にしていた大阪市内の2つのマンションを家宅捜索。犯行に使用されたとみられるスマートフォンや名簿を押収した。

また同課は同日、このグループのメンバーで、同府岸和田市極楽寺町、職業不詳、森田爽慎(そうま)容疑者(23)を窃盗容疑で指名手配したと明らかにし、顔写真を公開した。

同課によると、森田容疑者は6月、兵庫県宝塚市の80代女性からキャッシュカード2枚を窃取し、現金約150万円を引き出した疑いが持たれている。

https://www.sankei.com/article/20221111-GQGIACHLMZJRVPLHEQLVWLIHGA/



森田容疑者は身長168センチ。左右の胸に入れ墨があるほか、右手の小指と左腕に傷があるという。情報提供は同課
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