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普段はコンビニなどで真面目に働く外国人技能実習生 文化交流会で打ち解けて笑顔

外国から訪れている技能実習生や留学生に沖縄、日本の文化を楽しんでもらう文化交流会が10月16日、那覇市内で開かれた。互いを知ることで差別や偏見をなくそうと、市民グループが企画した。

 ネパール、ベトナム、中国などの約50人が参加した。仕事やアルバイトに忙しく、休日も車がないためあまり遊びに行けないと話す人もいた。

 浴衣の着付け体験は女性に人気で、順番待ちになった。インドネシアのギナンジャール・ララサティさん(24)は紺色の浴衣に身を包み、「新しい体験ができて楽しい」とほほ笑んだ。

 技能実習生として4年前にスリランカから来沖し、今は介護福祉士の資格を取って働くチャトゥミ・イスリカーさん(24)は「実習生はこういう楽しいイベントに参加できる機会があまりない。沖縄や日本の歴史を学べてとてもいい」と喜んだ。

 裏千家秦宗文社中がお茶をたて、高校生が空手を指導。歌三線も披露され、最後は「国別対抗」カチャーシー大会で盛り上がった。運営は日本人ボランティアが支えた。

 主催した「多文化ネットワークfuふ!  沖縄」の大仲るみ子さんは「沖縄には外国人がいていろんな文化があるのに、言葉が通じない、で終わってしまっている。次は逆に教えてもらうなど、文化を通して関係性をつくっていきたい」と抱負を述べた。

 共に主催した「OKINAWA for ALL」の島袋ひろえさんは「コンビニや街中で真面目な顔をしている彼ら彼女らの笑顔が見られた」と盛況を喜んだ。「沖縄で楽しく充実した時間が過ごせるように、偏見や差別にさらされないように、自分たちに何ができるか考えたい」と話した。