天皇皇后両陛下がスパコン「富岳」を視察 最先端への興味深く、研究者に質問重ねる
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「第41回全国豊かな海づくり大会」出席などのため、即位後初めて兵庫県を訪れた天皇、皇后両陛下は12日、神戸・ポートアイランドにあるスーパーコンピューター「富岳」(神戸市中央区港島南町7)を視察された。最先端の研究が行われている機器を興味深そうに眺め、研究者らの説明に聞き入っていた。
「世界2番でも全然かまわない」スパコン後継機「富岳」は巨大なスマホ
富岳はスパコン「京」の後継として開発され、昨年本格稼働。気象予測や経済予想、ものづくりなど幅広い分野に活用されている。
管理運用する理化学研究所・計算科学研究センターの松岡聡センター長(59)は、コンピューターの頭脳のような役割を果たす部品「CPU」のサンプルを手にし、「富岳にはCPUが16万個も使われ、まるで人間の神経回路のように大量の光ファイバーでつながっている」と説明した。
両陛下は楽しそうな様子で「他のスーパーコンピューターも同様の作りなのですか」「消費電力はどれくらいなのですか」などと質問し、松岡センター長も「おおむね同じです」「今は節電中で抑えていますが、消費電力は約18メガワット。東電管内で最も電力を消費している東京ディズニーリゾートや、東京大と同量です」と答えていた。(勝浦美香)