https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/202327
中国 南シナ海の紛争解決に向けた「行動規範」の早期策定に取り組む姿勢を強調
中国の李克強首相はASEAN=東南アジア諸国連合の首脳と会談し、南シナ海での紛争を解決するルールである「行動規範」の早期策定に取り組む姿勢を改めて強調しました。
カンボジアを訪問中の中国の李克強首相は11日、ASEANの首脳との会議に出席。「冷戦の考え方が再び姿を現し、多国間主義による統治は混乱している」とアメリカなどをけん制したうえで、貿易やインフラ建設、人材育成などの分野で協力を推進することを提案しました。
そのうえで、南シナ海での紛争を回避するためのルールである「行動規範」について、「ASEAN各国と協力して国際法にのっとり、相互尊重に基づいて南シナ海の問題を適切に処理する用意がある」と早期の策定に取り組む姿勢を改めて強調しました。
行動規範をめぐっては、南シナ海で軍事拠点化を進める中国とASEAN加盟国間の対立により交渉が難航していますが、中国としては各国との対話や協力が進んでいることをアピールし、関与を強めるアメリカを排除したい狙いもあるとみられます。