国内では無双状態もCLでは通用しない…… 古橋、旗手ら躍動のスコットランド国内リーグはベルギーより下なのか

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theWORLD(ザ・ワールドWeb)
日本人選手にとってステップアップとなるのか
CLでの1勝が遠いセルティック photo/Getty Images

スコットランド国内リーグのレベルをどう評価すべきだろうか。これは以前から議論されてきたことで、セルティックに日本代表FW古橋亨梧、前田大然、MF旗手怜央、井手口陽介が参戦したこともあり、日本でも注目を集めている。

国内ではセルティック、レンジャーズが圧倒的な力を誇るが、残念だったのはチャンピオンズリーグだ。今季は両クラブともグループステージに出場したが、結果は惨敗だ。

セルティックはレアル・マドリード、ライプツィヒ、シャフタール・ドネツクと同居し、0勝2分3敗で最下位が確定。エースの古橋にも何度かチャンスはあったが、仕留めきれなかった。

レンジャーズの方はもっと悲惨だ。ナポリ、リヴァプール、アヤックスと同居し、ここまで5戦全敗。それも1ゴール19失点と攻守ともに散々で、得失点差はグループステージ全体でワーストのマイナス18点だ。

セルティックは今季も国内リーグでダンディー・ユナイテッドを9-0で粉砕したり、ハイバーニアンも6-1で撃破するなど、国内の他クラブとはかなりの実力差がある。

しかし、チャンピオンズリーグでは勝てない。今季ベルギーのクラブ・ブルージュがアトレティコ・マドリード、FCポルト、レヴァークーゼンと同居したグループを突破したり、オーストリアのザルツブルクが近年健闘していることを考えると、セルティックとレンジャーズの現状は寂しいものがある。

単純な比較はできないが、ヨーロッパリーグではブルージュと同じベルギーのロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズがグループD首位通過を決めるなど、日本人選手が多く在籍するベルギーのクラブが欧州で結果を出しているのは興味深い。

古橋や旗手の成功でスコットランドのクラブはJリーグへの関心を強めると予想されるが、スコットランドリーグへの挑戦が有効なステップアップとなるかは慎重に検討する必要があるだろう。チャンピオンズリーグなど欧州カップ戦を経験できるのは強みだが、今季のチャンピオンズリーグでの結果を見れば欧州トップリーグとの実力差はかなり離れていると言えよう。