対面による米中首脳会談は、バイデン氏の大統領就任(2021年1月)以降で初めて。両氏は15~16日に開催される主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせバリを訪問している。習氏にとっては、10月の共産党大会後に3期目の新指導部を発足させて以降、初の外遊となった。

 米政府の発表によると、バイデン氏は「(米中間の競争が)紛争に発展してはならない」と繰り返し強調。気候変動や食糧安全保障などグローバルな課題で米中が協力して取り組む必要性を訴えた。両氏は両政府による作業部会を含め、米中間の問題に対処する努力を引き続き行うことで合意した。ブリンケン米国務長官が中国を訪問し、首脳会談での議題を引き続き中国側と協議する。