大学院時代の先輩にあたる男性(33)に熱湯をかけた上で現金を奪ったとして、警視庁は15日、無職の奥村啓志(ひろゆき)容疑者(34)=東京都墨田区=を強盗傷害容疑で再逮捕し、発表した。奥村容疑者はこの事件の2カ月後にもこの男性に熱湯をかけて大けがを負わせたとしてすでに逮捕、起訴されている。

 捜査1課によると、奥村容疑者は6月18日午前1時半~翌19日正午ごろ、東京・新橋のホテル浴室で、電気ケトルに入った熱湯を男性にかけて「借金を返せ」などと脅し、自分名義の口座に現金30万円を振り込ませた疑いがある。「お湯はかけたが、話し合うつもりだった」と供述しているという。

 このときに全治2~3カ月の大やけどを負った男性は、約2カ月後の8月にも奥村容疑者から「返済が足りない」とホテルに呼び出された上で熱湯をかけられて3カ月の重傷を負っていた。警視庁はこの事件について先月、奥村容疑者を傷害容疑で逮捕していた。

 奥村容疑者は三菱UFJ銀行の子会社「三菱UFJインフォメーションテクノロジー」の元社員で、被害男性の大学院時代の1学年後輩。今年5月ごろから男性に対し「200万円を暴力団から借りて立て替えた」などと因縁を付けて現金をたびたび要求していたという。(岩田恵実)

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