世界平和統一家庭連合=旧統一教会をめぐりこれまでクローズアップ現代が報じてきた数々の問題。「高額献金」、「宗教2世の人権」…。現在、国会で被害者の救済法案の議論が進んでいます。

さらに、いま教団内部から取材班に寄せられた情報から、“新たな問題”が浮上しました。信者の子どもの「養子縁組」のについてです。子どもを授かった家庭から授からなかった 家庭に積極的に養子をだすことを、教団が奨励しているのではないか。

取材班は実際の「養子に出された宗教2世」当事者に面会。長時間のインタビューで、「教義の道具として生まれてきたのではないか」と、自らの存在意義について悩み苦しんできた体験を語りました。

https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pW6a77nvMO/

ようじよさん:

「モノです、本当に。教義をなし得るために利用されたモノ。とにかく旧統一教会の中では子どもをたくさん作りなさい、子どもがたくさん出来たら子どもの出来ない他の夫婦のもとに養子にだすように言われる。子どもを幸せにするために子どもをつくるのではなく、親たち、ひいては教団を幸せにするために子どもをつくるので、利用されているというふうにしか思えない。
わたしは一体、誰なんだろう、何者なんだろう、何のために生きているのか…。どんどんどんどんわからなくなっていきました」

自分の存在意義が見いだせなくなったようじよさんは、3年前に自ら命を絶とうとしたといいます。その後、搬送された病院で、養母からかけられた言葉が、さらに彼女を追い込みました。