2022年10月18日 5:00
今年、急激に進んだ円安が転換点を迎えています。今まで円安をもたらしていた理由がなくなるため、場合によっては数カ月のうちに、1ドル=120円割れまでの急激な円高もあり得ると私は見ています。

ドル独歩高の主因と言えた原油価格は天井を打ち、6月以降は9月まで、4カ月連続の下落となっています。

円については、22年後半にさらに急激な円安・ドル高が進みました。日米の金融政策の違いを材料に、ゼロ金利の円を調達してドル資産を買う「キャリートレード」や、ヘッジファンドによる投機的な円売りが増えたためです。日本の将来を悲観した円売りではなく、投機筋が積極性を増したゆえの「リスクオンの円安」だったと言えます。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB173O20X11C22A0000000/