下関市の地方卸売市場では、捕獲されたイワシクジラの生肉の競りが行われ、「尾の身」と呼ばれる希少な部位の肉は1キロあたり50万円と過去最高の値がつきました。

競りにかけられたのは、北海道沖で捕獲されたイワシクジラの生肉、およそ2トンです。
午前2時に競りが始まると競り人の威勢のよい掛け声とともに生肉が次々と競り落とされ、尾びれの付け根あたりの「尾の身」と呼ばれる希少な部位の肉は1キロあたり50万円と過去最高の値がつきました。
捕鯨を行う水産会社、「共同船舶」によりますと、クジラの生肉は先月(10月)、大阪で競り落とされた1キロあたり25万円がこれまでで最も高かったということで、その2倍の値となりました。
水産会社「共同船舶」の所英樹社長は、「想像以上の高値がついて驚いています。希少な生肉を多くの人に味わってもらいたいです」と話していました。50万円で競り落とした鮮魚仲卸会社の専務は、「サシがきれいに入っていて、良い肉だったのと、新型コロナウイルスによる影響が続いているので、景気づけになればという思いで値段をつけました」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20221114/4060015356.html