バンク・オブ・アメリカのアナリストであるジェイソン・ハース氏が「カードを過剰に印刷することで、
マジック:ザ・ギャザリングの長期的な価値が破壊されています」と述べたところ、
世界初のトレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」を出版する「ウィザーズ・オブ・ザ・コースト」を
子会社に持つ「ハズブロ」の株価が5%以上も急落しました。

新型コロナウイルスの流行でトレーディングカードゲームの売上は約2倍になったとされており、マジック:ザ・ギャザリングも
2021年から2022年にかけて好調な売上を記録しています。そのため、 マジック:ザ・ギャザリングはハズブロの年間収益の
約35%を占めるにまで成長しています。

しかし、ハース氏は「マジック:ザ・ギャザリングの成長はプレイヤー人数の拡大ではなく、各プレイヤーからより
多くの収益を引き出すことによって成長しています」と指摘。
以下は1年間で発売されたマジック:ザ・ギャザリング製品の数です。2020年以降の発売数が急激に増加しているのが一目でわかります。

ハース氏はハズブロの過剰生産に対して、「最終的に熱心なファンの喪失につながり、古い製品をより多く販売するためには、
今後印刷部数を削減する必要があります」と述べています。ハース氏は「マジック:ザ・ギャザリングは熱心なファンを抱えていますが、
カードの過剰生産が続けばカードの価値低下によりプレイヤーやコレクターがポケモンカードゲームや
遊戯王OCG デュエルモンスターズなどの他のトレーディングカードゲームに流れてしまう可能性があります」と、
カードの過剰生産によるファンの減少を危惧しています。
https://gigazine.net/news/20221115-mtg-hasbro-cardgame/