今度はクリムトに黒い液体 環境団体が抗議で オーストリア

【11月15日 AFP】(更新、写真追加)オーストリア首都ウィーンのレオポルド美術館(Leopold Museum)は15日、展示されている同国の画家グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)の名作「死と生(Death and Life)」に、環境保護団体が黒い液体をかけたとAFPに明らかにした。

同館の広報担当者は、「作品はガラスで保護されており、修復担当者が絵画に損傷がないかどうかを確認中だ」と述べた。

環境保護団体「ラスト・ジェネレーション(Last Generation)」がツイッター(Twitter)で、今回の抗議活動を行ったと主張した。

同団体がソーシャルメディアで共有した画像によると、活動家2人が黒い油のような液体を絵にかけた後、美術館の職員に拘束された。このうちの一人は「化石(燃料)による破壊をやめろ。われわれは気候の地獄に向かって突進している」と叫んだ。

この日、レオポルド美術館への入場は、オーストリアのエネルギーグループOMVによるスポンサー提供により無料だった。

欧州ではここ数週間、気候変動に関する行動の欠如への抗議で多くの名作が攻撃対象になっている。(c)AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3433902

オーストリア・ウィーンのレオポルド美術館に展示されているグスタフ・クリムト作「死と生」に黒い液体をかけ、拘束される環境保護団体「ラスト・ジェネレーション」の活動家。同団体提供(2022年11月15日公開)。(c)AFP PHOTO / Last Generation Austria
https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/a/1/810wm/img_a1e7fbda1ee5773efded9cf4792b58e4143664.jpg
https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/0/f/810wm/img_0f11afdfe96bf1f2f85409298e53cd14170306.jpg
https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/1/d/810wm/img_1d9ebc77492fe6e2288cc75ca6f4a447122722.jpg
https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/1/9/810wm/img_19888af63db7c65f41f83eef4187deb4142215.jpg

伊ローマの博物館パラッツォ・ボナパルテ(ボナパルト宮殿)で、ゴッホの「種まく人」に豆スープをかけ抗議する環境保護団体「ラスト・ジェネレーション」の活動家。伊ANSA通信提供(2022年11月4日提供、資料写真)。(c)STRINGER / ANSA / AFP
https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/c/1/810wm/img_c1e8edbcfc1217c9f1f82f9311173264199015.jpg

ドイツ・ポツダムのバルベリーニ美術館で、クロード・モネの「積みわら」にマッシュポテトを投げつけた後、壁に手を接着させて抗議する環境保護団体「ラスト・ジェネレーション」のメンバー。同団体提供(2022年10月23日撮影、資料写真)。(c)Odd ANDERSEN / AFP
https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/6/8/810wm/img_686abe3a3fb5be1879c46bce38cd70f6177449.jpg