2030年冬季オリンピック・パラリンピックの招致を巡り、札幌市が開催経費は約170億円増の約3000億円となるとの見通しを公表し、賛否の声が上がっている。市が実施した市民対象の意向調査から約8カ月。毎日新聞は11~12日、札幌市中心部で市民に改めて聞いた。あなたは招致に賛成ですか――。【谷口拓未、山田豊】

 記者2人は11日午前、札幌市中央区の大通公園で街頭取材を開始した。賛成派からまず聞こえたのは、新型コロナウイルス禍、円安や物価高といった生活不安から脱したいという切実な思いだった。

 中央区の主婦(40)は「社会に閉塞(へいそく)感がある。盛り上がりがほしいので招致に賛成」と話し、2歳の息子を見つめた。このほか20代の男女が「札幌が盛り上がりそう」と語った。鬱屈とした雰囲気を変える手段として期待する向きがあるようだ。

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