キャンプ場で「水が出ない」水道の蛇口…根元から18基盗まれる 側溝のフタ17枚も
https://news.yahoo.co.jp/articles/232b9aa20e97c7bc3fb88163f754192d57dee4c7

今、人気のキャンプ場で問題が起きています。キャンプ場の水が出なくなり、利用者からは怒りの声が上がっています。

 秋の行楽シーズンを迎えた名古屋市内のキャンプ場。キャンプに欠かせない“水”が使えない事態に。

 戸田川緑地管理センター・今井鎮雄管理課長:「今週末、利用の予定がありますので、それに向けて修復はしようと進めています」

 14日の午前10時前、キャンプの炊事場から水道の蛇口18基すべてがなくなっているのを職員が発見しました。

 「蛇口の窃盗」と聞くと、蛇口をひねる部分を想像しますが…。

 戸田川緑地管理センター・今井鎮雄管理課長:「根元からすべて取られていました。工具を使って締め付けて取るという感じ」

 さらに、被害のあった炊事場からすぐ近くのところでも…。

 戸田川緑地管理センター・今井鎮雄管理課長:「グレーチングという側溝のふたがとられました。この辺を通れるようにずっとありました」

 水道の蛇口だけでなく、こちらの公園では先月下旬から8日にかけて、側溝のふた17枚やバーベキュー場のコンロの網11枚も何者かに持ち去られたとみられています。

 ではなぜ、こうした蛇口やコンロの網が狙われるのでしょうか。金属の回収業者によると…。

 セキ代表取締役・関貴之さん:「昨年から(金属の買い取り価格は)値上がりしている。(今年は)一昨年に比べて3割から4割ほど上がっている」

 近年、こうした蛇口などを狙った窃盗被害が相次いでいるといいます。

 セキ代表取締役・関貴之さん:「怪しいと思ったら身分証明書の提示を求めたりして対応している」

 また、今回の被害について関係者は、蛇口の根本から価値の高い真鍮(しんちゅう)をごっそりと狙っているので金属取引に詳しい人の犯行ではないかとみています。

 公園の被害総額はおよそ35万円。市は警察に被害届を提出し、防犯カメラの設置など対策を強化するとしています。