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北國銀67億、富山銀49億円 日医工 取立不能の恐れ
経済

2022/11/17 05:00
 日医工に融資している北國銀行と富山銀行は、16日の債権者会議で債権カットを含む事業再生計画案が提示されたことを受け、貸出金に取立不能または取立遅延の恐れが生じたと発表した。債権額は北國銀が67億6500万円、富山銀が49億2700万円となっている。計画案が成立すれば債権全体の一部を放棄することになる。

 富山銀はすでに全額引き当て済みで、北國銀は今後必要な引き当てを行う。両行はいずれも2023年3月期の連結業績予想と配当予想に修正はないとしている。債権の内訳は北國銀が全額貸出金で、富山銀は貸出金が49億1千万円、リース債権が1700万円となっている。

 事業再生計画案への対応について、北國銀の担当者は「回答を控える」とし、富山銀の担当者は「計画の賛否については今後、精査して判断したい」としている。

 北陸銀行を傘下に置くほくほくフィナンシャルグループは5月、日医工に193億6400万円の債権があると公表している。