「1500年前から手つかずで…」古代の王の姿が現れる? 造山古墳で新たな発見【岡山・岡山市】
https://news.yahoo.co.jp/articles/c23cf1dbbc0c4b7c2ab563845bf54fa5b6c4b2f1
全国で4番目に大きい前方後円墳、岡山市の造山古墳の発掘調査で、埋葬に使われたとみられる板状の石が見つかりました。1500年の時を経て古代吉備の王の姿が現れるかもしれない貴重な発見です。
(市長に説明する担当者)
「造山古墳のあるじは当時のままの状態で眠っている可能性もある」
造山古墳は、5世紀前半に造られた全長約350メートルの前方後円墳で、その規模から、かなりの有力者が埋葬されたと考えられています。
11月11日に発見されたのは、約40センチ四方の板状の石5つで、埋葬に使われたものとみられます。古墳の頂上から深さ80センチの場所から見つかりました。
この発見を受け、岡山市の大森市長が11月16日、現地を視察しました。岡山市教委によりますと、埋葬施設の発掘は全国でも例がなく、貴重な資料になりそうです。
(岡山市教育委員会文化財課・草原孝典課長)
「この時代の特徴として香川県の石が 埋葬施設に使われてきた。今回出た石もまさに香川県の石。おそらくその下に埋葬施設の 石室・石棺が埋められているのだろう。完全に保存されている可能性もある」
造山古墳の発掘調査は7年前から毎年行われていて、今後、石室や石棺の発見にも期待が高まります。
(岡山市・大森雅夫市長)
「すごい。1500年前のものが 手付かずで残っている。岡山の先人たちの様子がこれからだんだんと明らかになる」
古代のロマンをかきたてる今回の発見、市では今後、保存状態を確認しながら慎重に発掘作業を進めたいとしています。