ユーミン:母は私よりもっといい時代を知っているからね。
山内:戦前のターキー (男装の麗人・水の江瀧子さん) の追っかけだったという。推し活の元祖!
ユーミン:心の栄養というか、エンタメが好きで、文学も好きで。そういううるおいを戦時中もずっといつの日かと求めていて、小学生の私に「ニヒル」とか「シュール」という表現をよく聞かせていました。
山内:まだ小学生のユーミンを、大人が観るような映画や松竹歌劇団、歌舞伎など、ステージにどんどん連れていき、それが素晴らしい教育になったんですね。
ユーミン:そうね。“ユーミン”という英才教育だったんでしょう (笑) 。この話は山内さんに初めてするけれど、母は太平洋戦争が始まった頃、「これは負けるわ」って思っていたんですって。
だから父を絶対に前線に行かせたくないと思い、美人の従姉妹を伴って、父を横須賀の基地の経理とか、事務方で働けるよう根回しした過去があるって聞きました。
そういうネゴシエーション能力も、私は受け継いだかも (笑) 。
山内:すごい、すごい (笑) 。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c82836a81d719b04e1e75c21e351f09a280d6f48