第三者委員会が調査報告
「日常的な部内暴力」を認定 聖カタリナ高野球部
聖カタリナ学園高校(愛媛県松山市)の野球部寮で集団暴行があった問題で、同校は17日、有識者による第三者委員会の調査報告概要を公表した。
第三者委は日常的な暴力があったと認定し「暴力行為が当たり前の空気感となり、罪の意識が希薄になっていた」と指摘。学校の管理体制に問題があったことを一因に挙げた。
調査報告は、昨年11月と今年5月の二つの部内暴力に触れているが、相原聡副校長は取材に「(2件以外にも以前から)学校が把握し切れない暴力があったとする内容だと受け止めている」との認識を示した。
調査報告は学校側の問題点として、当時の部員約70人に対し指導者が4人と不足し、相談窓口として不十分▽寮の管理体制、部の実態把握の不備―などを挙げた。
相原副校長は「野球部任せだった」と管理責任者である学校側の非を認め、新規の寮監雇用や報告体制徹底など13項目の再発防止策に取り組むとしている。
https://www.ehime-np.co.jp/article/news202211170095