「賃金が上がらない日本こそ、世界経済で勝てる」専門家が円安、物価高に悲観しないワケ
https://news.yahoo.co.jp/articles/41da33b158049e6dddd328cbac529adb69f5bbb4
「日本経済は終わった」と悲観する声が多いなか「むしろ、日本が“一人勝ち”する時代がやってきますよ」
と語るのは、慶應義塾大学・小幡績准教授だ。
「多くのエコノミストたちが、日本経済を『世界最悪だ』とこき下ろしていますよね。彼らの理屈はこうです。『欧米は物価も上がっているが、賃金も上がっている。賃金が上げられる経済だから、物価が上がっても大丈夫。一方、日本は賃金が上げられていない』。
しかし大前提として、日本は世界の先進国で唯一と断言できるほど、インフレが起きていないのです」
確かに、インフレ率の指標とされる消費者物価指数を見てみると、9月の前年同月比はアメリカの8.2%や、イギリスの10.1%と比べ、日本はたったの3%。一部の報道によると、イギリスの一般家庭では、来年の光熱費が年間100万円を超える可能性があるという。つまり、日本での一部商品のちょっとした値上げなど、かわいいものなのだ。